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2014年7月25日金曜日

志村正彦クロニクル [展示をふりかえって 3]

 展示室1は、「クロニクル」と題した解説パネルによって、志村正彦の生涯を10の時期に分けて展示しました。志村正彦、フジファブリックに対する予備知識がない方にとっても分かりやすいものとなるように工夫しました。生涯の区分と各々の名称は次の通りです。

 1.誕生・幼少年期 【クロニクル1】
 2.中学・高校時代  【クロニクル2】
 3.上京・アマチュア時代  【クロニクル3】
 4.富士ファブリック[2000-2001] 【クロニクル4】
 5.フジファブリック[2001-2002] 【クロニクル5】
   6.メンバーの過渡期 [2002-2003]【クロニクル6】
   7.2004年・メジャーデビュー 【クロニクル7】 

 8.2005年-2006年  【クロニクル8】
   9.2007年-2008年 【クロニクル9】
  10.2009年・急逝 【クロニクル10】

 壁面を中心に、志村さんの肖像写真やフジファブリックのライブ写真、富士吉田ゆかりの場の写真など50点程、ご友人・恩師・ご両親のコメントを掲載したパネル5点、「志村語録」と名づけた彼自身の言葉を引用したパネル20点程、その他キャプションを掲示しました。志村正彦の生涯を簡潔にしかし丁寧にたどるという目的のためには、あの位の数量のパネルや写真は必要だと考えていました。
 (来場された皆さまに一字一句丁寧にご覧いただいたことで、結果として、一人ひとりの閲覧時間が私たちの想定を超え、なかなか前に進めない、入場できないという状況になり、ご迷惑をおかけしました。そのあたりの「読み」が甘かったと痛感しました。実行委員会の代表者は山梨県立文学館で常設展や「生誕百年記念 芥川龍之介展」等の企画展をいくつか担当しましたが、来場者がこれだけ熱心に時間をかけて一つ一つの資料、パネル等に接する経験はほとんどありませんでした。来場された皆さまの志村正彦、フジファブリックに対する想いの深さによって、「ロックの詩人 志村正彦展」は希有な展示会となったように思います)                    

 部屋の中央にはガラスの展示ケース4台を配置し(1日目はそのうち2台を壁面につけていましたが、スムーズな動線とするために、2日目に中央に移動しました)。
 ケース1に幼少年期の資料(保育園卒園時の手形や本人の言葉、小学校時代の学級通信、手製のパズル、応援歌とするために作詞した「学園天国」の替え歌など)、ケース2に新宿ロフト時代の資料(赤富士通信、本人手書きのライブアンケート用紙、自筆サインなど)、ケース3にメジャー時代の資料(彼が愛用した「SHIMURA」と記入されたマイク、「ダンス2000」の自筆歌詞カード、本人が実際に使ったオリジナルピックなど)、そしてケース4には志村正彦在籍時のフジファブリックのCD・DVD等の全作品(一部のシングルを除く)、著書『東京、音楽、ロックンロール』や楽譜を展示しました。

 壁面には、高校3年時の担任、赤池宏己先生による18歳の志村正彦の肖像画、柴宮夏希さんが描いたCD『フジファブリック』ジャケット用の別案の原画、四人囃子との対バンライブのグッズの「手ぬぐい」も額に入れて飾りました。
 入り口から入って右側のスペースには、愛用のギター3本(高校時代、甲府の岡島百貨店にあった新星堂ロックイン甲府店で購入したレスポール・スペシャルなど)を並べて展示しました。
 なお、出口近くのモニターで、フジファブリックのドキュメンタリー映像を流したのですが、あまりにも混雑してしまったたために、途中で停止させていただきました。(ご覧になりたかった人にはお詫び申し上げます)

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